2日目には4細胞、3日目には8細胞、5、6日目には胚盤胞に。
卵の中に現れた精子由来の前核と卵子由来の前核が融合して1個の核となり、この核が見えなくなってしばらくすると受精卵(胚)が二つに分割します。
胚は、卵管内に生えた線毛(せんもう)の連動した動きによって卵管膨大部から子宮方向へと運ばれながら、受精2日目には4細胞、3日目には8細胞、4日目にはクワの実のような姿をした桑実胚(16~32細胞)へと分割しながら細胞数を増やしていき、5、6日目には胚盤胞(200~300細胞)になり、着床段階を迎えます。通常、桑実胚から胚盤胞になる頃には、長さ約10cmの卵管内をぬけ子宮にまで運び込まれています。
染色体異常を持った胚の中には、途中で分割が止まってしまうものもあります。ですから、自然妊娠のプロセスにおいて、「受精はしたものの着床しなかった」というようなケースでは、卵管内にそのような胚が存在したことを知ることはできません。
情報更新日:2021年12月9日