検査では、どんなことをするの?
子宮頸管(子宮の入口)は、子宮内への細菌の侵入を防ぐため、普段は酸性で乾燥気味になっていて、いわば関所のような役割を果たしています。ただ、この状態は精子にとっても過酷なものです。そこで排卵が近づくと、まるで精子を子宮へといざなうように、その時期だけ頸管粘液の分泌が増えてくるのです。
フーナーテストでは、排卵期に夫婦生活を持った後の頸管粘液をツベルクリン注射器で採取し、十分な量の質のよい頸管粘液が出ているかどうか、粘液の中に精子がたくさん進入できていて、元気に動くことができているかを判定します。
いつ受けたらいいの?
フーナーテストは、排卵日もしくは直前の排卵期特有のよく伸びる透明のおりものが自覚できる頃に実施します。検査前日の夜(もしくは当日朝)に夫婦生活を持ってから病院に行きます。
検査結果から、わかること
フーナーテストの結果は、自然妊娠が望めるかどうか、つまりタイミング指導が有効なお二人かどうかを見極める重要なポイントになります。
精子の生存に適したアルカリ性の頸管粘液は、排卵とともに急速に減少してしまいます。検査のタイミングが難しいため、タイミングよく検査ができなかった場合は、2、3回受けてみましょう。一回でも良好な結果がでれば心配はありません。もしも、精液検査は問題がないのに、常にフーナーテストが不良の場合は、念のために奥さまに抗精子抗体がないか血液検査を受けておくべきでしょう。
情報更新日:2021年12月9日