検査では、どんなことをするの?
クラミジアは、現在、一般女性にもっとも多く見られる性感染症です。とくに女性の場合は、感染しても症状がほとんど出ないので、知らないうちに子宮頸管から卵管、腹膜へと炎症が広がってしまい、卵管閉塞や卵管留膿腫、卵管留水種などの卵管性不妊の最大の原因になっているといわれています。
クラミジア検査には、血液から感染経験の有無をみる抗体検査と、直接子宮頸管の上皮をこすりとって、上皮細胞中のクラミジアそのものを探す抗原検査の2通りがあります。
いつ受けたらいいの?
抗体検査(血液検査)は時期を選びません。抗原検査は、月経中と排卵時期を避けて行ないます。
検査結果から、わかること
血液検査でクラミジア抗体が陽性になった場合は、現在もしくは過去に感染経験があることを意味します。原検査でクラミジアそのものが見つかった場合には、抗生物質できちんと治療しましょう。なお、夫婦間で移し合うピンポン感染を防ぐために、2人同時に治療することが肝心です。
抗生物質の服用によってクラミジア感染症は治療できますが、卵管炎を起こして卵管閉鎖になった状態、卵管留水腫、卵管采の変形、受精卵を運ぶ線毛のダメージなどは改善しません。
婦人科健診で子宮頸管炎が見つかった場合には、症状が乏しくても(乏しいものほど)、積極的にクラミジアの検査を希望されることをおすすめします。
情報更新日:2021年12月9日