黄体機能不全

どんな病態なの?

黄体ホルモンは、子宮内膜を受精卵(胚)が潜り込みやすい状態に変え、剥がれ落ちないようにキープしています。つまり、着床を助け、流産を防ぐ重要な役割を担っているのです。

基礎体温表の折れ線グラフを描いたときに、低温相と高温相の体温差が0.3度未満、高温相が11日未満のときには、黄体機能が十分に働いていない可能性があります。そこで、高温相中期の着床が起こる時期にホルモン検査を行って、黄体ホルモン(プロゲステロン)の値が10ng/mL以下の場合には黄体機能不全と診断されます。

妊娠するためには、どんな方法があるの?

【排卵誘発剤で良い卵胞を育て、良い黄体をつくります】……

クロミフェン製剤(クロミフェンクエン酸塩、セロフェン、クロミッド)などの排卵誘発剤を服用し、黄体の材料となる卵胞育てを順調にすることで、間接的に良い黄体をつくります。

【黄体補充を行います】……

直接、黄体ホルモン剤(ルトラール、プロゲストン、デュファストンなど)を投与したり、ヒト絨毛性ゴナドトロピン製剤(hCG製剤)を注射し黄体を刺激したりすることで、不足している黄体ホルモンを補充します。

情報更新日:2021年12月9日


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