どんな病態なの?
EDとは、英語のErectile Dysfunctionの略で勃起不全のこと。
夫婦生活時に十分な勃起やその維持ができずに満足な性交が行えない状態をいいます。
器質的な原因としては、加齢による動脈硬化や生活習慣病(糖尿病、高血圧、脂質異常症など)があります。
血流が悪くなるとEDになる確率は高まりますので、これらの生活習慣病にならないように努めることがED予防にもなります。
心理的な原因としては、ストレスや社会的な不安(現実心因)、本人が意識していない幼少期の性的なトラウマなどが考えられます。
パートナーからの一言に傷ついたり、うまく性交ができるか過度の緊張状態となったり、また不妊治療により夫婦生活のタイミングを指示されることが負担になったりすること(いずれも現実心因)が、EDの原因になることも少なくありません。
また、女性側もパートナーがEDになったことで「私の魅力がないせいだ」と自分を責め、苦しむケースもみられます。
お互いへの想いを言葉にして伝え合うことが大切です。
妊娠するためには、どんな方法があるの?
【ご自分にあったED治療薬を処方してもらいます】
専門医を訪ねてみましょう。
診察は、問診のみです。
治療薬には、バイアグラ、レビトラ、シアリスなどがあります。
心因性のEDにも効果がありますので医師に相談しながら、ご自分にあったものが見つかったら、夫婦生活による自然妊娠を目指しましょう。
ただし、ED治療には健康保険が適用されないため治療費は自費になります。
【妊娠と夫婦生活を分けて考え、妊娠は人工授精(AIH)にゆだねる手も】
EDの治療と妊娠を急ぐための治療を切り離して考えることもできます。
EDで夫婦生活は難しくとも、ほとんどのケースではマスターベーションによる射精は可能なため、妊娠は人工授精(AIH)にゆだねる道を選択されるご夫婦もたくさんおられます。
情報更新日:2021年12月9日