胎嚢確認後、妊娠22週未満で妊娠が中断されてしまうこと
流産は、妊娠の10~20%の頻度で起こる妊娠最大の合併症ともいわれています。
超音波検査で子宮の中に胎嚢が確認できた後、妊娠22週未満で妊娠が中断されてしまうことを流産といいますが、その中でも妊娠12週未満に起こる流産は早期流産といい、流産の約9割を占めています。
母親は、流産直前の自分自身の行動を責めてしまいがちですが、初期の流産原因の大半は、赤ちゃんの防ぎようのない偶発的な染色体異常だとされています。
妊娠12週以降妊娠22週未満の流産は、後期流産と呼ばれます。
なお、血液検査や尿検査でhCGが検出された段階の非常に初期の妊娠は、化学的妊娠と呼ばれ、胎嚢確認後の臨床的妊娠(日本産科婦人科学会が定義する妊娠)とは区別されています。
この化学的妊娠の中断は、現時点では「流産には含まない」と考えられています。
情報更新日:2021年12月9日