男性は大豆食品のとり過ぎに注意
大豆食品などイソフラボンを含んだ食品を多く摂取すると、精子濃度が低くなるというハーバード大学公衆衛生大学院の報告(※)があります。
イソフラボンは、女性ホルモン(エストロゲン)の構造に似ているため、体内でエストロゲン同様に作用して、精子の生産能力を落としてしまうというのです。
この研究によれば、大豆を多く摂取する男性の精子濃度は4100万個/mLと、平均値の8000万~1億2000万個/mLを大きく下回っていたとのこと。
大豆食品を多く摂取する食文化の日本人には、いささか気になるお話ですね。
過剰な摂取は控えましょう。
※ Chavarro JE,et al.Soy food and isoflavone intake in relation to semen quality parameters among men from an infertility clinic.Hum Reprod 2008 Nov;23(11):2584-90.
抗酸化栄養素をしっかり摂って活性酸素から精子を守りましょう
男性不妊の方の精液は、活性酸素の量が多く、精子が酸化ストレスを受けやすいといわれています。
活性酸素が増加すると、精子の運動率が低下し精子のDNAはダメージを受けてしまいますので、抗酸化作用を高めるためにも、カラフルな彩りの旬の野菜や果物、魚介類をたくさん摂取しましょう。
これらの食品には、水溶性のフラボノイド(ベリー類)や脂溶性のカロテノイド(牡蠣やトマトに含まれるリコピン、サケに含まれるアスタキサンチン)といった活性酸素の除去に効果的な成分が多く含まれています。
情報更新日:2021年12月9日