治療の進め方 ~婦人科と泌尿器科の連携がとれた治療が大切

近年、不妊治療は婦人科が一手に担ってきましたが、ARTの登場によって、受精卵が確認できるようになったことで精子の質が重視されるようになり、また精巣内精子を回収しての顕微授精で赤ちゃんを得ることが可能となり、泌尿器科の男性不妊外来が果たす役割も増大しています。

どうか両者の連携がしっかりとれた環境で治療を受けてください。

自分たちにもできること

造精機能を少しでも高め、精子のDNAを傷つけることを避けることは、妊娠率を高めるためだけでなく、ご夫婦が手を携えて不妊に立ち向かっているという実感となり、夫婦の絆を強めることにつながるでしょう。

  1. 食事で気をつけたいこと
  2. サプリメントを上手に利用
  3. ライフスタイルの改善

男性が泌尿器科で受ける治療

不妊原因が男性側にのみ見つかっているような場合、自責の念とプライドから、どうにか泌尿器科でのご自身への治療だけで自然妊娠がねらえないかと思われる男性は多いでしょう。

ただ実際には、奥さまにも婦人科での不妊治療を受けていただかなければならないケースがほとんどです。

それでも、精子の質を少しでも高めるため、ご主人が治療できることが見つかる場合もありますので、ぜひ一度、泌尿器科を受診してみてください。

  1. 精子回収法(MESA、PESA、MD-TESE)
  2. 精索静脈瘤手術
  3. 精路再建手術
  4. 膀胱内精子回収
  5. ホルモン療法
  6. 投薬療法

夫が男性不妊の場合に女性が婦人科で受ける治療

妊娠には、“卵子の質が保たれているまで”というリミットがあります。

奥さまが35歳を過ぎているなど妊娠を急がれている場合や挙児希望が強い場合には、やはり婦人科での不妊治療を併用し、早めに治療段階をステップアップしたほうがいいケースもあるでしょう。

  1. 人工授精(AIH)
  2. 体外受精(IVF)
  3. 顕微授精(ICSI)

情報更新日:2021年12月9日


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