妊娠判定とhCG

hCGは、赤ちゃんが出す「ここにいるよ!」のサイン

胚が着床すると、絨毛(じゅうもう)と呼ばれる組織から、普段は女性の体内にないhCG(ヒト絨毛性ゴナドトロピン)というホルモンが分泌されます。

hCGはLH(黄体化ホルモン)と構造が似ているため、黄体を刺激します。

通常は14日程度で消えてしまう黄体を長持ちさせることで、子宮内膜が脱落して月経が起こるのを防止し、流産を回避しています。

まるで、赤ちゃんたちが「私たち、僕たち、ここにいるよ! だからママもがんばって!」と励ましているようですね。

しかも、赤ちゃんたちは決してママまかせではなく、絨毛を胎盤という組織に替えることで、物理的に母親の子宮内にしっかりとしがみつくのです。

注射薬のhCGに反応して、陽性反応が出てしまうことも

なお、高温期に黄体を刺激するためにhCGを注射している場合には、ある程度の期間、体内に注射成分が残りますので、妊娠検査薬に陽性反応を示してしまい、誤って妊娠していると判断してしまうことがありますので注意してください(hCG5000単位であれば約1週間)。

月経予定日以降に連日排卵検査薬でチェックして、日を追うごとに陽性反応を示すラインがはっきりしてくるようであれば、妊娠の可能性があると考えていただいていいでしょう。

なお、尿中hCG値血中hCG値では、同時に検査を行っても、血中のほうが倍近く高い値を示します。

これは、そもそも尿自体が前日に体内を血流として巡ったあとの排泄物であるため、すなわち一日前のhCG値ということになるためです。

hCG値は、1.5日でおおよそ倍になります。

妊娠4週0日(月経予定日)の血中hCGであれば、平均的には100単位/mL程度。

市販の妊娠検査薬(尿中hCG簡易測定キット)は、hCG25単位/mL50単位/mLで反応するようにつくられていますので、高温相にhCGの注射を投与されていなければ、月経予定日には妊娠判定が可能ということになりますね。

情報更新日:2021年12月9日


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