どんな病態なの?
人工妊娠中絶や流産などの手術の際の過度な操作で、子宮内膜基底部が傷つき、子宮の内壁同士が癒着してしまった状態をアッシャーマン症候群(子宮腔癒着症)といいます。月経の経血量が減ったり、無月経になったり、着床障害になったりしますが、癒着が軽度の場合には自覚できず、子宮卵管造影検査を受けてはじめてわかるケースも少なくありません。子宮鏡検査で確定診断を行います。
妊娠するためには、どんな方法があるの?
子宮鏡下手術で癒着をはがします
子宮鏡下手術で内壁同士の癒着をはがしますが、すぐに再癒着を起こすことがあるので、癒着防止のためにバルーンカテーテルやIUD(子宮内避妊器具)などを挿入し、後ほど抜き取る処置をすることもあります。術後は、子宮内膜炎のリスクが高まりますので注意が必要です。
情報更新日:2021年12月9日