顕微授精のプログラム中に起こるかもしれない問題

  • 卵巣刺激を行っても卵胞が育たず、採卵がキャンセルになることがあります。
  • 非常にまれに、採卵直前に排卵してしまい、採卵が中止になることがあります。

    その場合は、医師の判断もしくはご夫婦の希望で、人工授精に変更することもできます。

  • 卵胞が育っても卵胞中に卵子がなく、卵子が採取できないことがあります。
  • 授精操作中に卵細胞が弱いなどの理由で卵子が壊れてしまうことがあります。
  • 重度の乏精子症や精巣内精子を用いる場合、用意できた精子の数が採卵数よりも少なく、顕微授精できないことがあります。
  • 顕微授精をした卵子すべてが受精するわけではありません。

  • 受精しても受精卵(胚)の分割が途中で止まったり、良好な分割をしなかったりすることがあります。
  • 良好な受精卵ができず、胚移植が実施できないことがあります。
  • OHSS (卵巣過剰刺激症候群)の悪化が予想される場合や採卵前の血中黄体ホルモン値が上昇している場合には、胚移植を中止し、すべての受精卵を凍結保存することがあります。
  • 胚移植用カテーテルが子宮内に入らない場合は、針で腟壁と子宮筋層を貫いて子宮内膜に胚移植を行うことがあります。
  • プログラム中に天災や不可抗力で、受精卵がダメージを受けることがあります。
  • 天災時には、急遽、受精卵の凍結保存を行うことがあります。

情報更新日:2021年12月9日


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