内分泌異常

甲状腺機能亢進症も低下症も糖尿病も、正常に近づけてから妊娠することが肝心

甲状腺機能亢進症や低下症の場合には、専門医(内科医)と婦人科医が連携をとって、投薬療法などで機能を正常に近づけてから妊娠を目指します。

なお、甲状腺機能の異常には、自己免疫疾患が隠れていることがありますので、抗リン脂質抗体の有無を調べておきましょう。

甲状腺機能亢進症の場合には、抗甲状腺薬のメルカゾール錠(チアマゾール製剤)やチウラジール錠・プロパジール錠(プロピルチオウラシル製剤)を投与して症状の改善を期待しますが、薬の副作用や甲状腺の腫れがある場合には、手術や放射性ヨード剤を用いた治療を行います。

甲状腺機能低下症の場合には、合成甲状腺ホルモン製剤のチラーヂンS(レボチロキシンナトリウム製剤)などで不足している甲状腺ホルモンを補充します。

また甲状腺機能低下症は、高プロラクチン血症を引き起こすとされていますので、こちらも血液検査を受け、必要があれば投薬治療を受けましょう。

糖尿病の場合も、高血糖下では胎児の染色体異常が増加する可能性が指摘されていますので、妊娠前よりの食事療法や運動療法、投薬量法(経口血糖降下薬やインスリン注射)で血糖コントロールを行います。

妊娠を目指すため、1、2カ月前の血糖の状態が推測できるグリコヘモグロビン(HbA1c)の値が5.8%未満、空腹時血糖値が80~110mg/dL、食後2時間血糖値が80~140mg/dLになるようにします。

情報更新日:2021年12月9日


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